about me
(日本)
「Acts of kindness」(06年作)
1.act of kindness 2.bind in home 3.be suffocated to death 4.no one like to steel 5.your falling blood
男女4人組ポストロックバンドの1stミニ。
BOOK-OFF某店にて、中古で108円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、山形県を拠点に、マイペースで活動している模様。
『真の意味でスタイルに捉われない音楽の王道を目指す』
というのが彼等の活動の方針だそうだ。
それ以外の詳細な情報は見付からなかったが、今作から現在(17年3月)までの
年月を考えれば、結成から10年以上経過しているのは間違い無いので、
ベテランバンド的な見方をして良いと思う。
ネットでは楽曲の音楽性に関して、
「downy辺りに通じる轟音系ポストロックであるが、ポストロックの無機質さを
徹底的に排除し、静謐(せいひつ)なメロディーと柔らかな温もりを感じる
その音は優しくもありながらも強い意志を確かに感じさせてくれる物だ」
「彼等はポストロックを基調としながらも、同時に
シューゲイザー的要素やエモ的要素を同居させている。
(途中省略) mogwaiやmonoの様に壮大さをもって鳴らす音ではなく、
あくまでも自然なスケールで大らかに歌われている感動的世界」
と紹介されていた。
個人的には・・・・・・どう解釈したらいいのかよく分からないので、まあ、上記の様に
ポストロックという事で。
1曲目は夜明けを迎える様子を表現した感じのスロー曲。
夜から朝へと移ろう様(さま)は叙情的かつドラマティックであり、澄んだ空気を
感じさせる。ただ、これだけで8分っていうのは長過ぎだろう。
2曲目は薄暗く、幻惑する様な雰囲気を持ったスロー〜ミドルテンポ曲。
リズム隊はあまり印象に残らないが、Gt.の方は幻惑する様でいて、不安を煽ったり、
ドラマティックになどなど、色々やっていると思う。
Vo.は下手というより表現力不足かな。雰囲気の助長が出来ていない。
3曲目は悲しみに暮れる様子を描いた感じの陰気かつドラマティックな
スロー〜ミドルテンポ曲。後半に有る轟音というかノイジーというか、
まあそんな感じのパートは要(い)らないと思う。
4曲目はライト寄りのポジティヴな雰囲気を持ったスロー〜ミドルテンポ曲。
基本は穏やかに進行。時折、力強い進行を聴かせる。
ラストの5曲目は落ち着いた雰囲気のスロー曲。
基本は穏やかに進行。時折、盛り上がりを見せる。
正直、4曲目と大して変わらんなあ。
玄人向けの作品。それ以外の何物でもない。
というのが今作を聴いた率直な感想だ。
一般受けはハッキリ言って厳しい。玄人以外は楽しめないだろう。
メロディーよりも雰囲気を楽しみたいというリスナーであれば楽しめるかも。
評価 60点
オススメは無し。