bis

(日本)

「PROBLEM CHILD」(07年作)

1.PROBLEM CHILD(インスト)  2.MIDNIGHT KINGDOM  3.トキノカケラ

4.ONE WORD=ONE WORLD  5.THE LIMIT OF HEART  6.WILL

4人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。

09年8月21日のDiaryで記した、15枚程購入した内の1枚である。

イギリスに同名のエレクトロポップスバンドがいて、もう一つ

大阪府出身の「b.i.s」というロックバンドもいるが、それらとは違う

ネットで調べた所、bisとは「believe in style」の略で、

「Free Style Rock」コンセプトに04年〜08年初頭まで活動していた。

楽曲の音楽性はFree Style Rockのコンセプトに偽り無く、

沖縄音楽ラップレゲエ等、様々な要素の感じられる

ミクスチャーなロックサウンドを聴かせる。

しかし、「音楽性以前に全般的にかなり下手」とか、

「Vo.は技術系のスレが立つと必ず笑い者になるくらいなので、

Vo.重視の人には絶対勧められない」などと、ネットでは

ボロクソに叩かれていた。個人的にはそれ程でもないと思うけどね。

スリリングに、シリアスに、ドラマティックにと走る

ヘヴィ打ち込みのインストの1曲目から、そのまま続く2曲目。

Aメロはちょいとヘヴィミクスチャーロック寄りのリフで進行。

思い悩む様な不安さを感じさせるBメロを経て、到ったサビは

爽快にライトな、解放感を持ってメロディックに走り行く。

3曲目は金属的な質感デリデリしたGt.がリズム隊と絡んで

グルーヴィーに進行。歌メロではラップ歌唱が聴け、到ったサビは

爽やかながら切なさを感じさせるヴィジュアル系哀愁メロへと展開する。

間奏ではアコギによる静寂の叙情ソロを展開。

少々意外性が感じられる展開で面白味が有るな。

4曲目は沖縄音楽を取り入れた走曲。特に珍しい曲調ではないけど、

ヴィジュアル系としては意外性十分・・・ていうか、ヴィジュアル系からは

外れてしまっているな。沖縄音楽との相性は良くない訳だ。

5曲目は憂いを帯びたバラード寄り叙情ミドルテンポ曲で、

静寂を演出したり哀愁を助長する素っ気無い感じのピアノ

良い味出してるな。これでラップ歌唱が無く

クリーンのみならオススメ出来るんだけどねえ・・・。勿体無いわ。

ラストの6曲目はミクスチャー寄りメロディックな走曲で締めだ。

様々な要素を持ち込むのは多様性に繋がっているので良いんだけど、

楽曲の出来にまで繋がっているかというとそうでもない

ラップ歌唱のパートが割と多めなのもマイナス点の要因で、

個人的にはどれもこれもイマイチだったなあ。

Vo.の声質は「Janne Da Arc」のyasuに似ているので、

音楽性を幾分改める事を考えてみた方が良いんじゃないかと思う。

・・・まあ、すでに解散しているから今更だけど。

評価 63点

オススメは無し

Review TOPへ戻る

TOPページへ戻る