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(日本)

「GREAT SPLASH」(02年作)

1.BORDER  2.リフレイン  3.クローバー  4.流れ星  5.エアロビクス☆ガール

6.1999.12.24  7.イナズマ  8.赤いマフラーの女  9.様々サマー

10.Butterfly  11.おやすみ  12.SAMURAI DRIVE(cosmic version)

大阪府八尾市出身の4人組叙情ロックバンドの1st。

元々は「Ray」というヴィジュアル系バンドで活動していたVo.Ba.に、

同じ様に「Ize」というヴィジュアル系バンドで活動していたGt.Dr.

「胸キュン」な楽曲を世に問うべく結成された。

知っている方も多いだろうが、彼等の楽曲「SAMURAI DRIVE」

エイベックス系シンガー「hitomi」がカヴァーした事により、知られる様になったバンドだ。

ちなみに、バンド名の「cune(キューン)」は胸キュンのキュンが由来との事。

1曲目はミドルテンポ曲。出だしの歌い回しは気だるげっぽくあるのだが、

徐々に寂しげな冷たさを増し、切ないサビへと展開する。

2曲目はシングル曲「リフレイン」泣きの叙情クサメロ疾走チューンだ。

泣きの歌い回しで始まり、疾走を開始する。物悲しさを漂わせながら進行し、

泣きのサビへ突入する。間奏のGt.エモーショナルなサウンドを聴かせるぞ。

この日本人の心の琴線ビンビン来るだろうメロディーは

メロディー派、クサメロ好きリスナー必聴のキラーと言えよう。

この曲を聴いた事により、馬徳は彼等の音源の購入を決めた

3曲目はシングル曲「クローバー」日常的穏やかメロディーで進行し、

胸を締め付ける切なさに溢れたサビが絶品のミドルテンポ曲だ。

2曲目に続く今作のキラー。この曲も是非とも聴いて欲しい。

4曲目もミドルテンポ曲。この曲も日常的穏やかメロディーで進行するが、3曲目が

何処か寂しげな感じだったのに対し、こっちは暖かさを帯びている。サビは

盛り上がる訳ではなく淡々と進行するが、ほんわかした雰囲気に浸れるだろう。

7曲目はシングル曲「イナズマ」パンク+長渕 剛みたいなイントロの

歌い上げから、グルーヴィーダンサブルな本編へ突入するアップテンポ曲。

8曲目はスロー曲。を想起させる寂しげな歌メロで進行し、途中から

バンドサウンドが加わる。4曲目同様、大した盛り上がりは無いが叙情性を帯びた曲だ。

ラストの12曲目は「SAMURAI DRIVE」。静かなもやもやした雰囲気で始まり、

さほど疾走している様には感じない本編に入る。叙情的なサビは良いのだが、

全体的におとなしめで、2、3曲目程に馬徳のロックハートに

響かないのがちと残念だ。hitomiのカヴァー版と聴き比べてみるのもいいだろう。

1〜4曲目の流れが非常に良いのだが、5曲目から雰囲気が変わる。個人的には

1〜4曲目の雰囲気で全曲通して欲しかったが、まあ、許容範囲なので良しだ。

メロディー派、叙情性を愛するリスナーは一聴の価値有りのアルバムだろう。

しかしこのVo.ヴィジュアル系時代はどんな楽曲を歌ってたんだろ?

聴いてみたいな。まあ、声質的には今作みたいな楽曲の方が合ってるだろうが。

評価 84点

2,3,4,7,8,12がオススメだ。

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