hi☆limits
(日本)
「SONG OF SONGS」(03年作)
1.クレイジーママ 2.ホリデイ 3.たんぽぽ 4.アナログ・ラブレター
5.夜を日に継ぎ 6.上に立つ 7.NOCONOW!テレパシー 8.くだらない歌
福岡県出身の4人組ポップロックバンドの2nd。
馬徳が毎月入手しているローソン(コンビニ)の無料冊子「ローソンチケット」に
以前、取り上げられていた事が有り、それで興味を持ち、今作を購入した。
元「L⇔R」の黒沢健一をプロデュースに迎えて仕上がった楽曲は、
7、80年代色を含んだメロディアスなポップロックだ。
今作で目立って良い出来なのは1、2曲目だ。
1曲目はカラッとしたGt.のイントロから始まるミドルテンポ曲。
明るく、穏やかでほんわかとした雰囲気の心地良いサウンドで、
キャッチーなサビも良い。間奏のギターソロがこういう曲には余計に思える。
ただ、歌詞が漫画「デトロイト・メタル・シティ」の主人公の
根岸が作る曲の詞みたいな感じで、歌詞に関しては好みが別れるかも。
2曲目もミドルテンポ曲。少し陰を射した様なGt.のサウンドが
一歩前に出ていて、淡々としつつもアップテンポな感じも有る曲調だ。
3曲目は70年代のフォークっぽさを感じる、「冬」を想起するスロー曲。
4曲目は陽気で華やかな雰囲気のアップテンポ曲。
遊園地のメリーゴーランドが思い浮かぶ。
5曲目は気だるげな曲調のミドルテンポ曲で、6曲目はスロー曲。
6曲目は歌い回しが「Spitz」の草野マサムネにえらい似ている。
アップテンポで走る7曲目は真夏の海が思い浮かぶのだが、
よく見りゃそれは背景画だった、みたいな作り物感を感じる。
8曲目はアコギに乗せて歌われるのんびりとした雰囲気のスロー曲。
1、2曲目が本当良い感じなのだが、3曲目からは雰囲気が変わってしまって、
7、80年代の雰囲気が濃い曲ばかりになっていく。当初はそのギャップに
感じる違和感が大きくてダレを感じていた。聴き込んだ結果、どうにか
それは払拭出来たものの、どうしてもダメだって人は居るだろうな。
その辺りで今作への評価は大きく変わるだろう。
評価 68点
1,2がオススメだ。