jamdrunk

(日本)

「monochrome」(09年作)

1.虹  2.Big Wave  3.Monochrome  4.Circle  5.This Place

3人組ロックバンドの1stミニ。

BOOK-OFF某店にて、中古108円で販売されていたので購入してみた。

ネットで調べた所、以前、FM長野の番組『echoes』のパーソナリティーを

務めていた梶田伸太朗(Vo./Gt.)を中心に08年に結成。

長野県長野市を拠点に、県内外でライヴ活動を展開していた。

当初は3ピース編成であったが、後にギタリストをもう一人加えてツインギター体制に

移行した。バンドは14年に解散へと至っている。

ネットでは彼等に関して、

「中毒性の有る楽曲と、全力で生身のライヴが

オーディエンスの心を掴む長野発ギターロックバンド」

といった風に紹介されていた。

個人的には、楽曲の音楽性はエモ系のロックと単純に解釈している。

1曲目は若々しい情熱とテンポ以上のエモーショナルな疾走感

併せ持った青春系走曲。熱風の様な高い熱量勢い

感じさせるサビが聴き所だ。

2曲目はミドル〜疾走曲。出だしこそエネルギッシュなGt.

スタスタと打ち込まれるDr.といったパワフル勢い有るバンドサウンドが

疾走し、良い感じなのだが、歌メロ手前でテンポダウンしてしまうのが

勿体無い。このまま行けば良いのに。で、歌メロに入ると曲調が変わる。

アコギが加わり、Gt.のアルペジオと共にメロウかつ穏やかな雰囲気

演出しつつ進行。だが、それも長くは続かず、ロックなりのへヴィグルーヴへと

転調し、ハードな攻めを見せる。至ったサビは明るめの疾走を展開するぞ。

3曲目はアップテンポ曲。攻撃的だが、同時に憂いも感じさせる

シリアスなバンドサウンドがまず好印象スカのリズム(多分)を軸に進行する

メロディックな歌メロは思い悩む様なドラマティックさが有る。

至ったサビはその憂いを吹き飛ばすかの如き勢いを見せるぞ。

特にVo.コーラスと共に熱く、力強い歌唱を聴かせ、とても良いな。

ただ、歌メロに入ってからサビに至るまでが少し早かったかな。

もうちょっと引っ張っても良かったと思う。

4曲目は全体的に黄昏た感じの憂いを纏(まと)った

エモいミドル〜アップテンポ曲。叙情的な所もちょいと有るかな。

ポジティヴ寄りのギターリフで幕を開けるラストの5曲目は走曲。

これまでの曲と比べると幾分落ち着いた印象を受ける。

サビもの籠(こ)もった勢い有る曲調なのだが、何処か盛り上がりの程度が

低く感じられた。まあ、曲自体は悪くないが。

楽曲は標準以上の出来で良いのだが、残念な事が一つ。

サウンドプロダクションイマイチなのだ。

奥に引っ込んでいるのではなく、後列に下がった様な感じで、

曲の良さが今一つ伝わりにくい。

とはいえ、わずか5曲なれど、挨拶代わりの1枚としては十分だと思う。

そして驚いた事に、通常は1000〜1500円程するはずの値段が、

今作はたったの500円。とても良心的な価格がGOOD!!

これなら月の小遣いのやり繰り苦心している

学生諸君サラリーマンのお父さん達求め易い事だろう。

評価 77点

1、3がオススメだ。

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