jenny01
(日本)
「I SCREAM TOUGHEE」(02年作)
1.chloe 2.I scream toughee 3.35.7℃ 4.そら飛ぶ恋人
5.New world(インスト) 6.水たまりの歌 7.Route01 8.Little tiny
3rdミニアルバム。
09年11月7日のDiaryで記した、49枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、浅草生まれの女性ヴォーカリスト NAOKOによる
ソロプロジェクトで、00年から活動を開始している。
今作当時はバンド形態で活動していた様で、
ネットでは今作の音楽性に関して、
「フレンチポップテイストなウイスパー&ル−ズヴォイスと
ラウド&ヘヴィなギターロックサウンドのミクスチャー」と
紹介されていた。
個人的にはハードなサウンドに乗せて
囁き型のVo.が歌い上げるモノと解釈している。
アコギと二つの笛系楽器でのんびりとした穏やかな雰囲気を
醸し出す始まりの1曲目。途中からバンドサウンドによる
エモーショナルな疾走へと展開。時に叙情的にも聴かせる。
サウンドは途切れる事無く2曲目へ突入。ロックンロールっぽい
ギターリフに始まり、バンドサウンドが登場して疾走開始。
部分的に加わるKey.がカラフルかつポップに彩る。
Key.の音色がそれっぽいからなのか、3曲目はバンドサウンドながら
エレクトロポップスっぽい曲。メロディーは何処か憂いを帯びた感じで、
叙情的に奏でられるGt.はBa.の低音と絡まって浮遊感をも感じさせる。
4曲目は麗らかな明るさの有る穏やかなミドルテンポ曲。
学生の合唱みたいなコーラスが目立たなくも登場するけど
有っても無くても良いような感じだな。
5曲目は打ち込みのインスト。
6曲目は午後3時頃の様な穏やかさと若干の脱力感が感じられる
日常的メロディーのミドルテンポ曲。
風を切る心地良さと勢いの有る、ドライブするのに合いそうな疾走を
聴かせる7曲目。途中、短いけど疾走を止めてゆっくりと漂う様な
アトモスフェリックなパートが有る。
ラストの8曲目は落ち着いた感じの穏やかなアコースティック曲。
「ラーメンみたいな作品だな」というのが今作を聴いた感想。
ラーメンはスープで足し算を、麺で引き算を行なう。
※ちなみに、それが一番分かり易いのは味噌ラーメンだと馬徳は思う。
ハードなサウンドで足し算を、ウィスパーVo.で引き算を、ってね。
結果、ハードながらポップさとある程度のキャッチーさを備え、
収録されている楽曲も多様性が有るのでダレる事無く聴けた。
個人的にはなかなかに好感触の1枚でした。
評価 82点
全曲オススメだ。