orange pekoe
(日本)
「Organic Plastic Music」(02年作)
1.Introduction 2.愛の泉 3.太陽のかけら 4.アダジオ 5.12ヶ月 6.Happy Valley
7.サンクチュアリ 8.記憶 9.やわらかな夜 10.ONE AND ONLY DAY 11.bottle
12.深海魚 13.LOVE LIFE 14.tiny, baby
兵庫県出身の男女2人組ユニットの1st。
BOOK-OFF某店にて、中古で750円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、大学の軽音楽部で意気投合したメンバーによって
98年に結成され、創作活動を開始。00年からは関西のカフェ、クラブを中心に
ライヴ活動を展開。02年にメジャーデビューを果たし、楽曲がFM局の
ヘヴィ・ローテーション曲に選ばれ、広く認知される事となる。
韓国やニューヨークでのライヴなど、海外にも活動の幅を広げている。
楽曲の音楽性はジャズ、ラテン、ソウル、ブラジル音楽等、
様々な音楽を独自に昇華したモノで、アレンジなどからジャズと
分類されがちだが、曲そのものはオーソドックスなジャズだけではない。
アコースティックサウンドを活用したりボサノヴァ、サンバ風に
仕上げた作品も多く、特定のジャンルに囚われる事の無い独特のスタイルを取る。
Vo.のナガシマトモコの歌唱は中低音域を中心とした伸びやかなモノで、
落ち着いた女性的な雰囲気を与えている。
個人的にはこの手の音楽性に対してそれなりの許容範囲を
有してはいるが、正直、大して気に入らない事の方が多かった。
しかし、今作は例外である。
楽曲はすんなりと受け入れる事の出来る聴き易さが有り、
オシャレでフュージョンに通じるモノが感じられる。
心地良いメロディーラインは力強いモノだったり、穏やかなモノだったり、
柔らかくて、情景がすぐに浮かんでくる様である。
昼下がりの光差し込むカフェでの穏やかな一時や
家でくつろいでいる時とか、または店内のバックサウンドといった
イージーリスニング的なBGMにも適している。
馬徳の好みの本筋からは少々ズレているので評価は下記の程度だが、
この手の音楽性が好きなリスナーからは、まず間違い無く
もっと上の評価が与えられるであろう高品質の良盤である。
評価 80点
全曲オススメだ。