tiaraway

(日本)

「TWO:LEAF」(05年作)

1.introduction(インスト)  2.旅光年空へ  3.From silent sky  4.Your Shade

5.恋のジェリービーンズ  6.METAL MOON  7.超絶特急GO→tiara  8.I fall there 〜夢の続きへ〜

9.Can you feel crying alone?  10.シロキカギロヒ  11.想い出 good night  12.LOVE ☆ 微熱!?

13.AQUA 〜遥かなるブルー〜  14.TWO:LEAF  15.Usual place

2人の女性声優によるユニットの1st。

BOOK-OFF某店にて、中古500円で販売されていたので購入してみた。

ネットで調べた所、声優千葉紗子南里侑香によるユニットで、

03年に結成され、05年に行なわれたファーストコンサートをもって

解散へと至っている。

今作は彼女らが残した最初で最後のアルバムで、収録曲のほとんどが

ゲームアニメのタイアップというスーパーベスト盤的な側面も持つ。

ちなみに、南里嬢は「Fiction Junction YUUKA」での活動で知られており、

同様に千葉嬢もソロ梶浦由紀プロデュースによるアルバムを出している。

楽曲の音楽性は、打ち込み主体のアニソン系ROCK/POPSである。

ネットによると、tiaraway売りの1つはハーモニーで、

2人共歌が上手いのでデュオとしてのハーモニーも分厚く強力との事だ。

南里嬢がデュオの高音パートを担当し、千葉嬢は低音パートを担当している。

楽曲のプロデュースは志倉千代丸という方が務めているのだが、

実は、馬徳はこの方が作る曲をイマイチ苦手としている。

以前、志倉氏が各所に提供した曲をかき集めたBest盤を聴いた事が有るのだが、

正直、気に入った曲は1曲も無かったのだ。果たして、今回はどうなのか?

1曲目は電子音による水の中の世界を演出する様な雰囲気系インスト曲。

2曲目は元気印系爽やかライトなアップテンポ曲。

萌え系美少女アニメ辺りにピッタリって感じで、正直、こういうのは苦手だ。

3曲目はシリアスな雰囲気を演出する電子音憂いを帯びたVo.

打ち込みリズムが絡むダンサブルなアップテンポ曲。

まあ、割とよく有るタイプの曲さね。

4曲目は儚げ悲しげなメロディーを奏でるKey.打ち込みリズム

絡んで哀愁の雰囲気を演出する始まりに続いてVo.が登場。

BメロからGt.リズム隊も加わるのだが、正直、これは邪魔だ。

特に盛り上がるサビの部分は前面に出過ぎ台無しにしている気がする。

メロディーが良いだけに勿体無いわ。

5曲目はキュートな歌声を聴かせるロリ系ポップソング。苦手やねん・・・。

90年代中期KING RECORDS産アニソンってこの手の曲が

結構有った気がする。

6曲目はGt.打ち込みリズムキラキラしたKey.Syn.が絡み、

そこにドラマティックな歌メロが乗るダンサブルミドルテンポ曲。

7曲目は2曲目と同様のアップテンポ曲。

8曲目は歌謡曲風の切ない歌メロが聴けるバラード。

9曲目は6曲目と同様のミドルテンポ曲。ちょいと大仰な感が有り、

ドラマティックさ盛り上がり度に関してはこちらがだな。

10曲目はKey.Syn.叙情性を含んだ厳かな和の雰囲気

冷たく澄んだ空気を感じさせるアトモスフェリックな役割を果たす。

歌メロは歌謡曲風で、ちょいと民謡っぽい歌い回しがなかなか良いが、

サビの盛り上がりはちと大仰過ぎると思うなあ。

11曲目は何処ぞのアイドルが歌ってそうな卒業系叙情バラードって感じか。

これはVo.ゆえにそう感じてしまうのかねえ・・・。

12曲目は2曲目同様の萌え系美少女アニメピッタリって感じの曲。

曲調は少々違い、こちらは打ち込みだがバンドサウンドが前に出たポップロックだ。

しかし、それ以上にSyn.ダイナミック劇的さを放つ。

13曲目は静けさを演出するピアノ雰囲気を醸すSyn.

悲しげな歌メロが乗る静かな流れがまず良い。途中でバンドサウンドが加わるが

控えめなので雰囲気は壊れてない。若干歌謡曲っぽくなったが良いだろう。

しかし、華やかなサビが良くない盛り上がり過ぎだよ。勿体無い

14曲目はアコギにバンドサウンド、Key.Syn.が絡むロック調

メロディアスなミドルテンポ曲。馬徳がロック者だという事を差し引いても

この曲が今作では一番出来が良いと思う。

ラストの15曲目もロック調メロディアスなミドルテンポ曲。

間奏等の哀愁を漂わせるKey.や前面に出たBa.低音憂い叙情性

感じさせ、良い味を出している。しかし、肝心のサビが晴れやか

明る過ぎな感じがしてイマイチなのが残念

アイドル系歌謡曲ポップスロックバラードダンサブルな曲と、

多様な様に思えるが、通して聴くとそれ程でもないと思った。

割と似た感じの曲が多いので、これならもっと幅が広くても良かったかも。

しかし、問題は曲展開だ。せっかくメロディーが良くても

サビでダメにしてしまうのが多かった様に、良い部分や流れを

生かせていないのはホント勿体無いわ。

評価 72点

3,14がオススメだ。

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