浅井ひろみ

(日本)

「Dear Friends」(93年作)

1.Desperado  2.Sending my love  3.Hurry Hurry

4.Don't you cry  5.White Snow  6.The Rose

MULTI MAXのVo.のミニアルバム。

09年7月18日のDiaryで記した、「中古CD1枚100円、10枚500円」

セールにて20枚購入した内の1枚である。

「MULTI MAX」というバンドは「CHAGE & ASKA」のCHAGE(Vo.)、

村上啓介(Gt./Vo.)、浅井ひろみ(Vo.)の3人によるバンドである。

MULTI MAXがどういう音楽性だったのかは未聴なので分からないが、

彼女のソロ作の今作で聴けるのは歌謡ポップスだ。

1曲目は英語詞静かなバラードしめやかな曲調だが、途中から加わる

ストリングスの様なSyn.が時に肌寒さ神々しさを感じさせ、

サビでは悲しみを吐き出す様な泣き吹きすさぶ風の様にして

盛り上げる一面を聴かせる。

雨上がり後の様なイントロの2曲目もバラード。落ち着いた曲調で、

若干の湿気残りな始まりから麗らか温もりの有るメロディーへと展開。

Vo.はそのメロディーを優しく歌い上げ、到ったサビでは情愛を感じさせる。

3曲目は地球的な広がりを感じさせる叙情曲で、

地球の様々な地域の色々な光景を想起させる。

「Homeless Heart」「地球へのララバイ」に通じるモノが有るぞ。

大きな盛り上がりの有る曲ではないが、個人的には今作で一番のオススメ曲だ。

4曲目は寂しげなメロディーのスロー曲。

間奏では(?)によるさざめく様な弾き回しが短くも聴ける。

「岡本真実」の超キラー曲「風が吹くわ」に通じるモノだぞ。

5曲目は普通歌謡バラードだな。

何処かで聴いた事が有る様な感じがするし。

ラストの6曲目は再び英語詞でスロー曲。始まりから途中までのピアノ

淡々としつつも叙情的だ。ピアノがメロディーを奏でだすと曲調は

在りし日を思い返す様なモノへと展開する。ラストの盛り上がりでは

クワイアが加わり、天使が舞い降りて来そうホーリーさを感じさせる。

ちなみに、その部分を聴いてて馬徳が想起したのは

アニメ「フランダースの犬」主人公ネロがパトラッシュと共に

天に召されるあのシーンだった。泣けるよね、アレ。

バラード系の曲ばかりだとダレる可能性も有るのだが、聴いてみれば

そうでもなかった。しかし、イマイチパッとしないというか、

光るモノに欠けるというか、何か物足りなさが残るのも事実。

そういう所で評価が落ちるのが残念だ。

評価 75点

1,2,3,6がオススメだ。

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