DISSECTION
(スウェーデン)
「Where dead angels lie」(96年作)
1.Where dead angels lie(Demo version) 2.Elisabeth Bathori(TORMENTORのカヴァー)
3.Anti Christ(SLAYERのカヴァー) 4.Feathers fell(インスト) 5.Son of the mourning
6.Where dead angels lie(Album Version)
企画盤的なミニアルバム。
90年代前半のブラックメタルバンドの中でも特にメロディアスな音楽性を持ち、
メロディックブラックメタルのスタイルを確立した先駆者的存在である
バンドで、「IN FLAMES」や「Children Of Bodom」等のバンドに
多大な影響を与えている。
今作は2ndからのシングルカットにアルバム未収録音源を
加えた構成のミニアルバムである。
1曲目は6曲目のデモ音源で、完成版が有る訳だから何か記す必要無いな。
・・・っていうか、完成版が収録されてるのに何でデモを収録する必要が有るのだろう?
2曲目は「TORMENTOR」のカヴァー。内容的にはほぼ完コピと言えるモノらしい。
原曲は聴いた事が無いのだが、DISSECTIONの曲として違和感の無い
感じになっていると思う。
3曲目は「SLAYER」のカヴァー。これも原曲は聴いた事が無い。
SLAYERの曲にしてはアグレッションが減退している様に感じられるのは
楽器陣の音が軽めであまりメタルっぽくないからだと思う。
その上ギターソロは奥に引っ込んだ様な感じで目立たないし。
せっかくの見せ場をつまらなくしてどうすんのよ。
4曲目はピアノによる哀調のメロディーの短いインスト曲。ボソボソと
囁く様な喋りが入っているが、何言ってるのかさっぱり分からない。
個人的には今作で一番良いと思った曲だ。
5曲目は打ち込む様なイントロから狂った様に走る曲。
禍々しい狂気の世界観を持った曲だ。
凍り付いていく様なイントロで始まる6曲目はヘヴィなミドルテンポ曲。
Gt.がダークな冷たい世界観を演出し、冷気の奔流の様な弾き回しや
哀愁を含んだ音色を聴かせたりと良い仕事をしている。曲後半で入る悲鳴は
ヤカンのお湯が沸いた時のピーッ!って音みたいだな(笑)。
個人的な感想としては、サントラみたいなサウンドだなと思った。
正直、Vo.無くても良いんじゃない?
「MAYHEM」の音源と比べればサウンドプロダクションはこっちの方が
圧倒的に上なんだけど、個人的にはMAYHEMの方が楽しめたなあ。
評価 39点
4がオススメだ。