GEENA
(日本)
「WILD BUNCH」(96年作)
1.WILD BUNCH(インスト) 2.SUICIDE BOUND 3.GABEY〜素晴らしき人生〜 4.SUMMER DAYS
5.AUTUMN RAIN 6.HARLEY HONEY 7.愛と言う名の欲望 8.能無しギャンブラー
9.反逆の世代 10.SWINGING LOVE 11.LADY COOL CAT(UNPLUGGED)
12.ROCK' N' ROLL HIGHWAY
2ndアルバム。
元「De+LAX」の榊原秀樹(Gt.)、元「THE STREET BEATS」の
市川勝也(Ba.)、元「BOOWY」の高橋まこと(Dr.)、ヴォーカリストのJIMMY。
この4人で結成されたロックンロールバンドである。
インストの1曲目に続く2曲目の疾走曲「SUICIDE BOUND」がキラーだ。
快走するイカシた疾走感が心地良く、「ロックンロールの格好良さとは
何ぞや?」と問う人には是非ともこの曲をオススメしたい。
3曲目は変化球的疾走曲。サビよりもイントロやAメロの
グルーヴィーな横ノリフレーズがイカシてて良い。
変化球的なイントロで始まる4曲目は歌メロからストレートに疾走する。
明るく爽やかな曲調が真夏の海の光景を想起させる。
5曲目はバラード。南国風っぽい暖かみの有る懐古する様な
叙情メロが心地良い余韻に浸れるだろう。
ここまでは明るいサウンドでそれなりに良い感じの展開なのだが、次の6曲目では
ダーティな感じの、曇り空の様などんよりしたミドルテンポ曲になり、
雰囲気が一変してしまう。続く7曲目はワイルドな変化球的走曲で、6曲目の
雰囲気を引き継いだ様な曲調である。どっちも曲自体は悪いものではないのだが、
曲の流れとしてはマズかった。8曲目で明るいサウンドに戻るけど、
何処か違和感めいたモノを感じてしまう。その後は曲がイマイチなモノになる
だけでなく、曲の流れがチグハグしている感じで楽しめなかった。
今作は某複合量販店にて、中古で500円くらいで購入した。
いつもの事ながら、バンド自体の事は全く知らないジャケ買いだった。当初は
良いと思える曲が1曲しかなく、MY BEST用に置いとくだけの存在で、
このレビューを記すために3年ぶりくらいに聴いてみたのだが、結局、
手元に残そうと思える程の評価は出なかった。
何故かというと、「ROAD OF MAJOR」と同じなんだ。
ROAD(略)のレビューで記したけど、馬徳はロックに対して、荒々しさとか
攻撃性といった「牙」を求めるタイプのリスナーである。今作は個性こそ
それなりのモノは有れど、楽曲は馴染み易い大衆的なロックンロールで
荒々しさや攻撃性に乏しい上、上記の様なマイナスの部分も有り、
何度聴いても結果的には楽しめなかった。
そういう訳で、アグレッシヴなサウンドを求めるリスナーにはオススメ出来ない。
評価 65点
2がオススメだ。