GOLDBRICK
(日本)
「GOLDBRICK」(03年作)
1.INTRODUCTION 2.STRIKING MY HEART 3.ONE BY ONE 4.DON'T LET ME DOWN
5.FLAME OF LOVE 6.SILVER SHINE 7.NEVER FORGET 8.PRELUDE
9.SWEET PAIN 10.PIECE OF HEAVEN 11.GROOVY NIGHT 12.BELIEVE IN LOVE
日本のHR/HM界の実力派2人が組んだユニットの1st。
BOOK-OFF某店にて、中古で500円で販売されていたのを購入した。
2ndは1、2曲目こそ個人的に非常に好みでカッコ良かったのだが、
その後の曲の流れはメリハリが悪過ぎでダレを生んでしまった。
1曲1曲は決して悪くないだけに残念な結果だった。
とはいえ、他の作品に期待しようと思えるモノは十分に有ったので
今作も購入してみた。音楽性には特に変化は無いものの、2nd収録の
"SPEED☆STAR"や"READY'N'GO"の様なキラーチューンも無い。
また、楽曲の出来も標準よりちょいと上っていう程度のモノばかりなのだが、
ダレる事無く最後まで通して聴けるので、その辺は良しとしておこう。
個人的には9、10、12曲目が良かったな。
という訳で、評価としては2ndと同等といった所である。
HR/HM誌「BURRN!」でH編集長がベタ褒めだったそうだが、
多くの人が感じている様に、馬徳もそれは疑問である。
評価 77点
9,10,12がオススメだ。
「GOLDBRICKU」(04年作)
1.SPEED☆STAR 2.READY'N'GO 3.OUTSIDER 4.JEOPARDY
5.DANCE IN THE RAVE 6.LOVE'S A STRAY 7.CRIMSON TEARS
8.GO WITH A SWING 'CAUSE WE ROCK! 9.MAX BODY GROOVE 10.TIME LIMIT
11.PASSION GAME 12.PIECE OF HEAVEN(live version、初回盤ボーナストラック)
日本のHR/HM界の実力派2人が組んだユニットの2nd。
GOLDBRICKで最初に購入したアルバムである。
ジョー・リン・ターナーとの活動で知られ、速弾きを始めとする凄まじいテクニックと
卓越したメロディーセンスを有する元「PRECIOUS」の梶山 章(Gt.)。
坂本英三の後任として「ANTHEM」に加入し、日本人離れした野太いヴォーカルを
披露した「和製グラハム・ボネット」と称される森川之雄(Vo.)。
GOLDBRICKはこの2人によって結成されたユニットである。
楽曲の音楽性は、中〜後期のRAINBOWのサウンドに通じる
Key.をふんだんに取り入れたメロディアスなハードロックで、
様式美的な壮大さ、仰々しさは低めである。
全篇英語詞だが、発音に関しては分からないので却下。
Gt.の切り裂く様なピックスクラッチと森川のシャウトで始まり、
森川の歌唱、バンドサウンドが共にパワフルに展開。
初っぱなからエンジン全開の1曲目"SPEED☆STAR"は
ロック者にはたまらないだろう剛球型ハードキラーチューンだ。
スリリングに展開する間奏の速弾きギターソロもカッコ良いぞ。
2曲目"READY'N'GO"も同様のキラーチューンで実に良い。
このアタマ2曲で馬徳の期待度は満点だ。スゲエぜ!!
・・・とまあ、ここまでは良かったんだよ。ここまではさ。
3曲目で急激にテンションダウンし、ブルージーな雰囲気の4曲目で
充分に落ちた。「さあ、ストレートな疾走曲来い!」と思って
待ち望んでいた5曲目はまたミドルテンポ曲で大してテンションも上がらず、
ダレを感じ始める。何でここで疾走、または走曲を持って来ないのかね?
哀愁溢れるGt.で始まる6曲目は情念を感じさせる森川の歌唱が冴える
スロー曲でサビが聴き所だ。しかし、ダレを感じていたために
素直に楽しめなかった。良い曲なんだけんね・・・。
暗雲漂う中に様式美調のヴァイオリンが響き渡るイントロが
実に良い7曲目はアップテンポで進行。ドラマティックなリフが良く、
サビを喰っている。終盤に弾き回されるギターソロもドラマティックで良いな。
これでテンションは幾分回復したものの、
シャッフルを用いたノリの良い、ジャジーな所も見せる8曲目、
ワイルドなリフが聴ける9曲目でまたダレていく。もう勘弁してくれ・・・。
10曲目でやっとストレートな走曲が来た。けどもう遅ぇよ!!
今さら良い気分で楽しめるかっての。・・・とはいえ、
曲自体はリフ良し、ドライヴ感もちょいと有りでロック者好みな曲だ。
11曲目は何か勢いや力強さの乏しい走曲だな。
サウンドプロダクションが良質でとても聴き易いのだが、
メリハリの悪過ぎる曲の流れは大きなマイナスだ。
それに、もう2曲くらい疾走曲がないと若い層にはウケ辛いと思う。
評価 77点
1,2,6,7,10がオススメだ。