Hiza:ki
(日本)
「7+Reverse:senses」(07年作)
1.Riddance 2.Loop Line 3.The flower on the sacrifice 4.Rip through the silence
5.Minimalism(インスト) 6.Cherish 7.Transitional age
千葉県出身の4人組メロコアバンドの1stミニ。
10年1月25日のDiaryで記した、35枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、結成は05年。千葉県柏市を拠点に精力的な
ライヴ活動を展開していたバンドで、現在(10年12月)は活動休止中との事。
ネットでは楽曲の音楽性に関して、
「メロコアを基調としながらも、ポストロック、エモ、テクノ、ハウス、
メタル、エレクトロニカ、DUB、音響等、様々な音楽性を吸収した
懐の深さと柔軟な音楽性で注目を集めている」と紹介されていた。
個人的には上記の要素を取り入れたプログレッシヴロックと
解釈している。正直、メロコアが基調というのがイマイチ理解出来無いのよ。
・・・まあ、その辺は馬徳が聴き手としてまだまだ未熟という事か。
ラテンとスパニッシュが混じった様なGt.で始まる1曲目。
パンク的な歌唱のVo.は憂いや焦燥感、泣きを感じさせ、
展開するバンドサウンドと絡んでドラマティックだな。
2曲目は時計の秒針の音みたいなのと穏やかな雰囲気を演出する
Gt.が聴け、アクティヴに展開するリズム隊は縦ノリだったり
雰囲気の演出に一役買ったりしている。サビはキャッチーさが有るな。
3曲目は序盤、Gt.と電子音(多分)がアトモスフェリックに、
Dr.は何かが来る前置きの様に坦々と展開し、やがてパンク寄りの
曲調へと展開する。叙情性を重視したためか、キャッチーさが無いな。
ミドル〜疾走へと展開するエモ系の4曲目。分かり易さでは
今作で一番だろうけど、もうちょいメロディックだったら良かったのに。
5曲目はロマンティック、または幻想的な雰囲気が展開する中、
Ba.と躍動するDr.が登場する始まりから、ポストロック風の雰囲気と
ロック/パンクな走りが展開するインスト曲。
6曲目は肌寒さの感じられる冬から春への移り頃の様な
仄かな暖かさの感じられる穏やかな雰囲気から明るいパンクへと
展開する。サビはキャッチーさが若干有るな。
最後にブルージーなアコギが聴け、そのままラストの7曲目に続く。
ミドルテンポで明るく、穏やかな雰囲気が展開。哀愁を含んだ
幾分盛り上がるサビではシンガロングが登場する。
メロディアスで叙情的な音世界は聴き手に
何処かの風景を描き出させるモノが有るのだが、正直な所、
玄人向け、または同業者に評価されそうなモノであり、
一般受けはハッキリ言って難しいだろうなあ。
個人的には大仰、劇的にドラマティックな展開が欲しいし、
もっとアグレッシヴに、メロディアスになって欲しい。
・・・などと思ってしまうのは、ここ最近、「GALNERYUS」に
思いっきりハマっているせいだろうか?
・・・まあ、それは置いといても、物足りなさを感じたのは事実さね。
評価 75点
1,2,5がオススメだ。