井上堯之 and MegKozMarie
Guest Tenor 江端智哉
(日本)
「WHITE LINE」(08年作)
1.自律の祈り 2.自律の祈り(solo 江端智哉) 3.あなたの愛 4.手ぶらが一番
5.自律の祈り(Chorus Virsion) 6.あなたの愛(Orch)
元ザ・スパイダースの井上堯之率いるユニットのミニアルバム。
某中古屋にて、新古品で108円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、井上堯之氏は60年代から音楽活動を行なってきた
ベテランミュージシャンで、「ザ・スパイダース」、「PYG」、「井上堯之バンド」等の
バンド活動の他に、歌手、作曲家、音楽プロデューサーなども務めている。
彼は上記のバンド以外にも幾つかのバンド、ユニットを結成、活動しており、
この井上堯之 and Meg(略)もその一つである。
ちなみに、上記のユニット名に関して、"Guest Tenor 江端智哉"の部分は
要らないんじゃないかと思うかもしれないが、調べた限りではこれで正しい様だ。
楽曲の音楽性は、歌謡フォークと讃美歌というのが適切な表現だと思う。
ウケる年齢層はモロに中高年世代だろう。
1曲目はアコギの穏やかな音色をバックに歌い上げる歌謡フォーク調のスロー曲。
年齢を重ねた男の渋いVo.による歌い回しが曲に優しさや温かみを加味している。
2曲目は1曲目のVo.変更仕様で、テノール歌手・江端智哉氏がオペラ歌唱で
歌い上げる。テンポは1曲目より遅くなり、アレンジも幾らか変わっている。
オペラ歌唱だと優しさとノスタルジックさが加味されるな。
3曲目はオルガンが奏でる賛美歌調メロディーをバックに歌い上げるスロー曲。
年齢を重ねた男の渋いVo.による歌い回しは独特の味わいが有り、
個人的にはなかなか良いと思うのだが、声量不足が目立つな。
4曲目は穏やかながら動的なアコギをバックに歌い上げるスロー曲。
歌い回しも明るめで、アコギとの絡みが快活な雰囲気を醸し出している。
後奏では女性コーラス(複数)とハンドクラップが加わる。
5曲目は1曲目の複数Vo.仕様で、井上氏や江端氏による歌唱パート以外に、
女性Vo.のパートや合唱パートが有る。
ラストの6曲目は3曲目のVo.無し仕様。要するにカラオケってこったぁ。
ただ、これはこれで教会などで流せそうだな。
Ver.違いとはいえ、ミニアルバムに同じ曲は3曲も必要無いというのが
率直な感想だ。加えて、1曲はカラオケだしねぇ・・・。
個人的には普段、この手の作品はほとんど聴かない、というか
あまり好みでもないのだが、楽曲の出来は良かった。
「手仕事屋きち兵衛」辺りが好きなリスナーにオススメだろう。
評価 70点
1、4がオススメだ。