KAH-BOOM!
(アメリカ)
「THE WINNER」(95年作)
1.OVERTURE: WHAT YOU BELIEVEIN 2.HOLIDAY 3.CLASH OF CULTURE(インスト)
4.RED ROSE 5.IGNITION: BLAST OFF! 6.THE WINNER 7.CONCRETE JUNGLE
8.WE HAVE GOT TO LIVE TOGETHER 9.SEARCHING FOR THE LIGHT 10.TIME
11.WITH THESE EYES
1stアルバム。
某複合量販店で中古CDの期間限定販売が行なわれた際、封が切られてなく、
380円で販売されていたので購入した。ちなみに、サンプル盤だった。
商品の帯を見ると、
「アメリカン・ハード・ロック・スーパー・グループ」とあるのだが、
実際はB級メタルのミュージシャンにより結成されたセッションバンドらしい。
メンバーに関しても、馬徳の知っているのは一人として居ない上、
「GUNS N' ROSES」のディジー・リード(Key.)がゲスト参加しているのが
今作唯一の「売り」じゃないか、などと某CDサイトのコメントに有った。
あまり良い感じで紹介されてない今作だが、楽曲はどうなのか?
1曲目。イントロで流れたのは何と「尺八」の音色だった。
これはさすがに意表を突かれた。アメリカのバンドのアルバムでまさか
尺八が来るとはね。まあ、流れたフレーズはよく使われるモノだったけど。
で、効果音やら喋りが混じり出して、最後にロケットの発射の効果音が来て、
Gt.の音色で本編に入るのだが、これが何かおとなしめで地味なんだよな。
曲自体は悪いものではないのだが、1曲目に持って来るにはちと物足りない。
2曲目もイントロは効果音から始まり、Dr.のリズムの中を街中の喧騒やら
赤ん坊の泣き声が入り、終いには車が激突して本編に入る。
しかし、これがまた地味だ。サビも大して盛り上がらない。
ギターソロも弾きまくっていたりするんだけど奥に引っ込んだ様な感じのため、
最初はよう分からんかった。コーラスの使い方は良いとは思うが。
3曲目はインスト曲。Dr.の一定のリズムの中、2本のGt.が弾きまくり、
Ba.は淡々と弾き続ける。インスト曲と言うべきなのか、コレ?
4曲目はまたしても効果音のイントロから始まる。今度は虫の鳴き声だ。
そこに夜明けを思わせるGt.の音色が入り、本編へと入る。
曲自体は悪くはない。だがやはり地味だ。
5曲目は掛け声からGt.を弾きまくる。出だしがエンジンの様でカッコ良い。
弾きまくった後、カウントを取ってロケットか爆発音の効果音が来て終わる。
・・・・・・一体何がしたかったんだコレは?
そのまま続いた6曲目はメロディアスな曲だ。5曲目はイントロだったって事なのか?
この曲が今作で一番まともに良いと思えた。
7曲目はまた効果音のイントロ。今度はジャングルみたいで
鳥とか猿(だと思う)の鳴き声が聞こえる。で、本編に入る。ミドルテンポ曲だ。
大してヘヴィではないが、ここまでの中ではそう思える。
8曲目はまた効果音のイントロ。何でいちいちこんなのを入れるんだ?
ちなみに、今回は海。海鳥の鳴き声や波の音が聞こえる。
だからなのか、海に合った感じのサウンドの曲だ。アコギの音が良いな。
9曲目はアップテンポ曲。ここまで聴いてきて思ったのだが、
このバンドはコーラスの使い方が上手いな。
10曲目もアップテンポ曲。何か久々にロックバンドらしい曲が来たな。
11曲目はミドルテンポ曲。ラストに持って来る様な曲じゃないだろ、コレ。
これなら10曲目をラストにすれば良かったのに・・・。
今作はメタルの様なアグレッションはほとんど無いので
メタラーにはとてもオススメ出来無い。
こういうおとなしめなハードロックは初めてだった。それとも
サウンドプロダクションが悪かったのだろうか?個人的には悪くないと思ったけど。
このバンドは「MEATWAGON」よりも情報を得る事が出来無かった。ネットで
散々探したけど無いし、唯一有ったのが上記の某CDサイトのコメントだった。
評価 36点
6,8がオススメだ。