MEATWAGON
(不明)
「LEFT WITH NOTHING」(97年作)
1.YOU SPEAK WITH LIES 2.CASKET FOR TWO 3.YOU LIVE TO TAKE
4.LEFT WITH NOTHING 5.MMMM.....(インスト) 6.OUT OF YOUR MIND 7.TRAVESTY OF JUSTICE
8.INSTITUTE OF REVENGE 9.NERVE ENDING 10.MOUTHWIRED 11.LAID TO REST
「ANNIHILATOR」のサポートメンバー3人が結成したバンドの1st。
全国展開しているかどうかは知らないのだが、長野県内に幾つか店舗が存在する
「メディア書店」という店が有る。
この店は基本的には18禁DVD、漫画等をメインに販売している店なのだが、
中古のCDや漫画を扱っていたりもする(店によって様々であるが)。
扱う中古CDの中には、たまにマニア的にお宝と呼べるCDが有ったり、
まだ封が切られていない新古品のCDが有る事も有るため、
マイナー好きの馬徳としては、なかなか便利な店である。
今作は長野県の上田市に有る店舗で、新古品で780円で売られていた。
普通なら780円という高値では購入したりしないのだが、
このアルバムを購入したのは08年9月。ひどくメタルに飢えていた時だった。
そして新古品である事が追い打ちをかけた。
実はこの時、このアルバムを含めて計6枚のHR/HMのCDを購入している。
いずれレビューするので楽しみにしていてほしい。
それではアルバムの話に行こう。
商品の帯を見てみると、
「グルーヴ感溢れるピュア・パワー・メタル・サウンド」とあった。
パワーメタルというと、「ANTHEM」みたいなのを想像してしまうのだが、
このアルバムはどうかな?と期待して聴いてみた。
一度通して聴く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ウソつけええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
これのどこがパワーメタルだあぁッ!?
これは「スラッシュメタル」だろうがッ!!!
「テイチク(レコード会社)」の当時の担当者はちゃんとこれを聴いたのか?
それともメタルをよくわかってなかったのか?
それとも馬徳のパワーメタルに対する考えが間違ってるのか?
パワーメタルって記してあったから買ったのにぃぃぃぃッ!!!
・・・とまあ、初めて聴いた際はこんな感じだった。
スラッシュメタルは馬徳にとってはまだ苦手なんだよね。
「MEGADEATH」とか「METALLICA」といったメジャーなのを
聴いてはみたものの、理解する事は出来なかったから。
「キュワワワ・・・」と歪んだGt.のイントロから始まる1曲目は疾走曲。
ザクザク刻まれるGt.のサウンドに劣らず、Ba.が存在を主張して
重みの有る音を聴かせる。速弾きのギターソロもカッコ良いぞ。
2曲目はBa.(だと思う)のソロからズーンとした重量感満載の音で本編に入る
ミドルテンポ曲。何かノロノロした感じで進行する。
3曲目はアップテンポ曲。疾走するサビのGt.の刻み具合が良い。
5曲目はインスト曲。51秒で終わる。この曲、もっと色々な展開にもっていけば
結構良い感じのインスト曲になったんじゃないかと思う。勿体無いな。
それ以前に何でここに持って来たのかわからない。
7曲目は疾走曲。走ってはいるんだけど、重みの有るBa.の音のせいか、
どうも鈍走している様に感じてしまうんだよな。他の曲でも同じ事が言えるけど。
8曲目は部分的に怪しさを漂わせるミドルテンポ曲。
怪しさを演出する部分的に入るGt.の音色が良い味出してると思う。
おそらくKey.は入っていないだろうシンプルなバンドサウンドの
今作において、そういう所は異色に感じられた。
9曲目は進撃って感じのアップテンポ曲。
間奏の部分は楽器陣全体でそれっぽい雰囲気を出していると思う。
Vo.入れないでインスト曲にしても良かったかもな。
10曲目は疾走曲。この曲がこの今作で一番好みかな。Gt.の歪み度が薄いから
聴き易くなってるし。全曲これぐらいだったら良かったかもなあ。
でもそれだとスラッシュメタルじゃなくなってしまうかな?
上記のビッグな2バンドよりは聴きやすい。何度か聴いて、手元に残すか迷ったのだが、
それだけの満足感を得られなかったのでBOOK-OFF行きに決定した。
しかし、このバンド、ネットで調べてみても全然と言っていい程に
情報が無いから困ったよ。余程売れなかったのか?
評価 65点
1,5,10がオススメだ。