KID ROCK
(アメリカ)
「COCKY」(01年作)
1.TRUCKER ANTHEM 2.FOREVER 3.LAY IT ON ME 4.COCKY
5.WHAT I LEARNED OUT ON THE ROAD 6.I'M WRONG, BUT YOU AIN'T RIGHT
7.LONELY ROAD OF FAITH 8.YOU NEVER MET A MOTHERF**KER QUITE LIKE ME
9.PICTURE Featuring Sheryl Crow 10.I'M A DOG 11.MIDNIGHT TRAIN TO MEMPHIS
12.BABY COME HOME 13.DRUNK IN THE MORNING
14.WCSR Featuring SNOOP DOGG(ボーナストラック)
ミシガン州デトロイト出身のミュージシャンの7th。
10年3月30日のDiaryで記した、8枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、「EMINEM」と並ぶ白人ラッパーの草分け的存在
との事だ。5thの「Devil Without a Cause」がアメリカだけで
1千万枚以上の売り上げを記録した事により、一躍、スターダムへと
のし上がったのだが、そのモンスター級ヒットに到るまでには10年以上の
インディー歴が有り、苦労人としても有名なのだそうだ。
楽曲の音楽性はヒップホップを土台にロック、ブルース、
カントリー等を持ち込んだミクスチャーサウンドである。
ダーティーかつ不穏な雰囲気で都会感が有り、サントラっぽくもある
1曲目。アクティヴに放たれるラップ歌唱が力強いな。
ミドルテンポのへヴィなハードロックの2曲目はストロングさを演出する
ギターリフがカッコ良いな。ラップ歌唱があまり気にならないのも良し。
6曲目のミドルテンポ曲はブルータルで重量感の有るへヴィサウンドを展開。
サビで狂気系の喚きが放たれるのを聴くと、全篇スクリームでも
良いんじゃないかと思えるな。ラップ歌唱なのが勿体無い。
安らぐ様に穏やかな曲調の7曲目。
8曲目はのんびりとした午後の時間帯を思わせるカントリー調の曲。
黄昏た雰囲気の9曲目は「シェリル・クロウ」とのデュエット曲。
普通に歌っても割と良い声してるんだから全部そうすれば良いのに。
でも、シェリルの声は初めて聴くけど存在感有るなあ。
全部シェリルが歌っても良かったかも。
骨休め的な3曲の後の10曲目はアメリカンハードのミドルテンポ曲。
歪んだギターサウンドがへヴィ感を出しており、Gt.の弾き回しが
終始、ロックである事を強く感じさせ、ホントカッコ良い。
ラップ歌唱なのが勿体無いなあ、マジで。
13曲目はスローテンポの穏やかで静かな曲調でしばし進行し、
途中からハードに走り出す展開を聴かせる。このパートがまた出来が良い。
・・・ってゆ〜か最初から走ってても良かったんじゃないか?
商品の帯に「ロック」と有ったから購入したのだが、当初は騙された様な
気分だった。しかし、聴き込んでみればラップ歌唱はともかく、
サウンド自体は自分の好みなモノが結構多く、勿体無さを感じた。
「Everlast」のアルバムに比べれば遥かに好感触である。
ラップ歌唱無しのハードなロックのアルバムを制作する事が有れば
是非とも聴いてみたいね。・・・まあ、その機会は無いだろうけど。
でも、それがやれるだけの実力は有ると思うなあ。
評価 62点
2,6,9,10がオススメだ。