北出菜奈

(日本)

「18-eighteen-」(05年作)

1.KISS or KISS  2.消せない罪  3.螺旋  4.pureness  5.HOLD HEART

6.Alice  7.悲しみのキズ  8.撃たれる雨  9.Fake  10.瞬間  11.eighteen sky

北海道出身の女性歌手の1st。

某複合量販店にて、中古300円で販売されていたのを購入した。

「高橋 瞳」と同じく、Sony Music Audition(02年の)において

3万人の中から選ばれ、CDデビューを果たした女性である。

高橋(略)の様にデビュー曲がガンダムの主題歌という好タイアップでは

なかったが、某アニメのOPに起用され、そのアニメが人気作となったために

現在(10年3月)までの彼女のシングル作においては最高の売り上げを

記録するヒットとなり、知名度を得る事に成功している。

楽曲の音楽性はJ-POPROCK/POPSで、

高橋(略)の作品同様、馬徳の好みから大きく外れた様な曲は無い

個人的には高橋(略)の1stより今作の方が好感触だな。

全曲の作詞本人が担当している所も評価出来るし。

Vo.には力量不足を感じはするが、彼女がデビューしたのは16歳の時であり、

今作リリース時もまだ18歳。大目に見てあげよう。

ただ、所属が「Sony Records」なので、楽曲には高橋 瞳

「HIGH and MIGHTY COLOR」などと同様に、馬徳があまり好かない

Sony(略)系の雰囲気が有るのがなあ・・・

1曲目はお人形さんの様なファンシーな雰囲気を持った

女の子向け感バリバリキュートなポップチューンだ。

最初にこの曲を聴いた時は曲の世界観とてもついていけなかった

でも、何度も聴いて慣れる事が出来ると、この曲の面白味が少しは

分かる様になった。これはこれで良いかもね。

上記のデビュー曲である2曲目の走曲は「消せない罪」などと暗く重そう

曲名の割に曲調はライト寄りポップなモノで、しかもサビが

「矢井田 瞳」「my sweet darlin'」似ているので

曲名と内容が合ってないと強く感じる。

3曲目は苦難を思わせるドラマティックなメロディーの走曲で、歌メロに入ると

荒涼感を感じさせる静けさへと展開し、割と唐突に、盛り上がる

物悲しいサビメロへ突入する。間奏ではピアノが加わって物語の一部分

演出する様に聴かせ、ギターソロ鳥の鳴き声の様な響きを放つぞ。

4曲目はいかにもって感じのガールロックな疾走曲。

シリアスヒロイック。かつドラマティックダンサブルでもある曲だ。

Gt.単音弾きDr.による静寂パートのイントロで始まる5曲目の走曲は

Vo.が絡まると焦燥感を感じさせ、Ba.も加わり曲本編への幕が開く。

歌メロはイントロの様な静寂パートで始まるが、途中から叙情的かつ

ドラマティックに、ゆるやかな盛り上がりを展開。到ったサビメロの

切ないメロディーは胸に迫るモノが有って良い

サビで始まる7曲目は憂いを帯びた日常的メロディーで進行し、

雨に打たれる光景が思い浮かぶ、恋愛ドラマのワンシーンの様な盛り上がりと

焦がれる様なエモーションを聴かせるVo.のサビへと到る

歌謡曲っぽいドラマティック走曲だ。

8曲目はGt.の音色が雨上がり後の湿気残りを思わせるイントロで始まり、

Dr.を合図に疾走を開始。黄昏た感じの雰囲気と、何かを追い求める様な

ドラマティックさを感じさせ、到ったサビは泣きを放つ切なさが有る。

ポジティヴかつライトな疾走を聴かせる9曲目は、少しだが

ゲームミュージックの様なKey.が弾き回され、疾走感の助長に一役買っている。

個人的にはイマイチのめり込めない曲が3、4曲有るんだけど、

それ以外は概ね良好な感触を得ている。3〜5、8曲目の様な

ドラマティック路線の曲がもう何曲か有れば80点台半ばに近い

評価を出せたので、次作に期待したい所やね。

評価 78点

1,3,4,5,8がオススメだ

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