Kimeru
(日本)
「the beginning」(03年作)
1.DECIDE〜first gate〜 2.You got game? 3.feel my soul〜闘いの中で〜 4.endless pain
5.Make You Free 6.KEY OF LIFE 7.Song for you〜愛すべきひとへ〜(K texture dub)
熊本県出身の俳優/歌手のミニアルバム。
某複合量販店にて、中古で380円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、元々は郵便局員として働いていたが
「シンガーになりたい」という夢を抱いた事により、
オーディションへの挑戦やデモテープでの応募にチャレンジする様になり、
結果、デビューの機会を手に入れたという。
昔、週刊少年ジャンプで連載されていた「テニスの王子様」という
作品がミュージカルになった際に出演していた経歴が有り、
同作品のアニメや他のアニメ作においても主題歌を務めている。
馬徳自身は元々、現在の様なロック愛好馬鹿一代と化す以前の、
漫画、アニメの方に強く興味を持っていた頃から雑誌等で名前を知っていて、
個人的には一般リスナーよりもアニメファンの方が
馴染み深いだろうという印象を持っている。
楽曲の音楽性は「T.M.Revolution」みたいなJ-POP寄りの
テクノ/インダストリアルロックである。
T.M.R(略)を例えに出した時点で好き嫌いが分かれるだろうけど、
こちらの方が少しはロック寄りと言えなくもないかな。
ウネウネした電子音に硬質なGt.が絡むちょいとヘヴィな始まりの
1曲目の走曲は哀愁を帯びた歌メロこそキャッチーなのだが、
打ち込みリズムやテクノ要素が目立ってGt.は引っ込んでる箇所が多い
いかにも、なこの路線の曲だ。
2曲目の疾走曲はシリアスかつキャッチーな歌メロと勢いの有る
疾走感は良しとしておきたいのだが、T.M.R(略)の曲に有った様な
メロディーは残念に思うなあ。
3曲目は「hide with Spread Beaver」の曲みたいなノリの有る
ライトでキャッチーな疾走曲だ。
4曲目は再びT.M.R(略)っぽい切ない系ミドルテンポ曲。
何となくだが、何処か「Every Little Thing」っぽい感じもするなあ。
5曲目は予想外にもバンドサウンドでの疾走曲。
曲自体は90年代終盤のヴィジュアル系っぽい曲だが出来は良い。
Vo.の声質もこの手の曲調にピッタリ合っているので
打ち込みサウンドよりもバンドサウンドでやった方が断然良いだろう。
これは断言出来るぞ。マジで。
6曲目は「BLOW」の4thみたいな耳につく様なKey.が聴ける
ライトで爽やかなノリの走曲。
ラストの7曲目はレイヴ系のダンス曲。個人的には通して聴く事は
出来るけど、ロック者にはとてもオススメ出来んなあ。
・・・その上、これも何処かで聴いた事の有る様な曲だし。
個性の面においてはハッキリ言って皆無であり、
楽曲も○○○みたいなとか何処かで聴いた事の有る様なのが多い。
Vo.の方もT.M.R(略)の西川貴教に比べると劣るし。
決して実力が無い訳ではないけどね。
そういったのを無視すればまあまあの出来といった所だが、
今作の時点では手元に置こうという気にはなれないな。
評価 74点
3,5がオススメだ。