マーディレイラ
(日本)
「「潜在」...marvel」(04年作)
1.marvel 2.BEAST 3.Masterとスピードマティーニ 4.罪人のもつ幸福 5.reflect in mind
5人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。
某複合量販店にて、中古で300円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べてみた所、02年〜04年頃に関西方面で活動していた様だ。
アルバムとしての音源は、(ミニではあるが)今作が唯一のモノである。
以前にも5曲入りの音源を出してはいるのだが、そちらはシングル扱いに
なっていた。実質的には今作は2ndミニと言えよう。
バンド解散後、Gt.の2人は「Phantasmagoria」で活動している。
音楽的には00年以降の新世代ヴィジュアル系だけあって、
90年代後期の様にメロディアスな方向に傾き過ぎという事の無い、
それなりのへヴィさとグルーヴを備えている。
個人的には新世代ヴィジュアル系の音源には大して触れてないので
期待しての購入だったのだが、1曲目であっさり馬徳の期待を裏切った。
彼等はやっちゃいけない事をやりやがった。
SEと語りによる10秒程のイントロだよ!イ・ン・ト・ロ!!
「La' Mule」を思い出すぜ、このクソっぷりはよぅ!!
こんなのに曲名付けんじゃねえ!!!
「イントロ」とでも付けとけや!!
結局の所、今作は実質4曲でその上価格は2,415円だと、
中古で300円で購入した馬徳が言うのも何だが、
こういう悪質ヴィジュアル系商法には
中指突き立ててFUーーーーーッCK!!!
・・・とまあ、そろそろ話を戻そう。
で、上記のFUCK!!なイントロに続いて走り出す2曲目。
Gt.が邪悪さを、Key.(多分)が妖しさを放ち、それなりにへヴィで
グルーヴ感有るアグレッシヴな走曲。Vo.はダミ声の咆えと
クリーンを使い分けて歌い上げる。間奏で弾き回されるギターソロは妖しさの
濃度を上昇させ、不穏で危険な雰囲気を醸し出すぞ。そして最後は
Gt.が叙情的な音色を奏でる叙情パートで幕を下ろす。
3曲目は人の語らいのSEで始まり、Gt.がロック寄りのリフ(?)を
弾き回し、バンドサウンドが加わってグルーヴ感有る力強い走りへと到る。
途中、一時停止してコミカルなPer.を聴かせたり
カクテルの作り方の案内(?)みたいな語りの様なパートが有ったりと、
色々な展開を聴かせてくれる。サビ(?)は普通にメロディックだ。
4曲目はヴィジュアル系特有の耽美な世界観を感じさせるメロディアスな
叙情曲。こういう所は90年代からあまり変わらないよなあ。
ラストの5曲目も似た様な感じのメロディアスな叙情曲。
曲のラストでは語りが入ってバンドの解散を発表する。
1曲目で激怒させられたものの、その後は割と出来の良い曲で
占められており、怒りは沈静化していった。これであともう1曲入っていれば
それなりに満足出来たかもしれないのが残念だ。
最後に一言、
メイクや衣装に金が掛かるからだと思うけど、2,415円は高過ぎだ。
実質4曲なんだから1,500円も取れば十分だぞ。
もう少し購入する側の事を考えような。
評価 72点
3,5がオススメだ。