PAVERS
(アメリカ)
「Prefab Unison」(03年作)
1.Ain't That a Shame 2.Come up to You 3.A Flake 4.Wonder(Allのカヴァー)
5.Mr. Edison Take Your Medicine 6.Neutral Guy 7.Until Forever 8.Box(Allのカヴァー)
※5〜8曲目がPAVERSの曲です。
2つのバンドによるスプリット作。
09年5月18日のDiaryで記した、約55枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、米国のパンクバンド「ALL」の2代目Vo.を務めた
スコット・レイノルズが率いるパンクバンドで、98年〜04年まで活動していた様だ。
ALLの歴史において、彼は歴代NO.1のVo.と称される程の
絶大な支持を得ており、彼がALLを脱退した際にはファンを辞めてしまった人が
多数いる程の人気者であったそうだ。
今作は日本のバンド「NOSHOW」とのスプリット作で、
双方3曲づつの新曲と、お互いにALLのカヴァー曲を収録している。
楽曲の音楽性はロック寄りのメロディックパンクである。
5曲目はハードな走曲。歪んだギターサウンドにアメリカらしい
カラッとしたモノを感じるが、ちょいと籠もった感じのBa.の低音には
モワッとした湿気混じりの熱気を感じるな。
何となくだけど、疲労感が感じられるのは気のせいだろうか?
6曲目は憂いを含んだメランコリックなメロディーの疾走曲。
割と短い間隔でちょくちょく変わる曲展開だが、個人的には
このドラマティックさに面白味を感じるな。ちょっと新鮮かも。
7曲目はちょいと叙情的でメロディアスな音色のGt.が前面に出た、
暖かみの有る穏やかなミドルテンポ曲。
ラストの8曲目はカヴァー曲。原曲が未聴なので比較の仕様が無いのだが、
曲自体は悪くない出来だな。
わずか3曲だけで判断するのも何だけど、NOSHOWと比べると
バンドサウンドの力強さ、メロディアスさ、パンク度はこちらの方が
若干上の印象を受けるな。また、こちらの方が楽曲に多様性が有り、
幾つかの音楽性の要素が感じられる。例えて言うならば
NOSHOWは直球、PAVERSは変化球と言った感じの音楽性だな。
別にそれで良い悪いを言いたい訳ではない。どちらも良い感じだし、
アルバムを聴いてみたいと思えたからね。
ちなみに、下記の評価はシングルとしての評価であり、
アルバムとしてなら82点くらいの評価だ。
評価 68点
全曲(5〜8)オススメだ。