Remage
(日本)
1.Capsule Complex 2.季節の花 3.S型Brain 4.魔女 5.実験タイプM 6.if・・・
「Re-Image」(99年作)
3人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。
09年5月18日のDiaryで記した55枚程購入した内の1枚だ。
ネットで調べた所、97年に結成されたバンドで、
自らを「suspicious melodic core」と称しているとの事だ。
CDとしての音源は今作が唯一のモノである様で、その発売元は
「La' Mule」が所属していたあの「BANDAI MUSIC」である。
「La' Muleの二の舞になるんじゃないか?」という不安は有ったのだが、
聴いてみたらこちらの方がずっと良かった。
上記の様に、自らを「suspicious(略)」と称する彼等の楽曲は
若干HR/HMの要素を感じさせるダークなヴィジュアル系ロックで、
Vo.は下手だが、歌い回しは元「PIERROT」のキリトに似た感じだ。
1曲目は走曲。イントロから歌メロまでのハードな走り具合が良くて
期待出来るかも、と思ったのだが、歌メロでは
「本曲の使用により発疹、刺激感の症状が・・・」という
注意書きの詞を語りだす。しかもVo.が下手だから雰囲気を出せてない。
こんなの語りだけで1トラック作れば良いのに・・・。
ああ、ハードなサウンドが勿体無ええぇぇぇ!!
2曲目は変化球的走曲。メロディアスなサビよりそこに到るまでの
ダークなパートの方が良いな。妖しさを放ったりジクジク弾き回したり、
色々な面を聴かせるGt.が良い仕事をしている。
3曲目はアップテンポ曲。イントロがカッコ良くて期待したものの、
サビが弱くてガッカリさせられた。
4曲目はミドルテンポ曲。ダークな雰囲気が濃くなるサビが良いな。
部分的に加わるアコギの音色がドラマティックさを演出している。
もっと入っても良かったかも。
5曲目は疾走曲。バンドサウンドはアグレッシヴで良いんだけど、
ヴィジュアル系のナヨっとした歌い回しだから力強さが薄まってしまうのが
勿体無い。でもシャウトするサビはカッコ良いな。
ラストの6曲目は走曲。バンドサウンドは激しいけど歌メロはメロディアスだ。
間奏の哀愁を含んだギターソロが良いな。短いけど。
Vo.が下手なのが勿体無いが、Gt.が良い仕事をしており、楽曲も
このまま成長していけばきっと良いモノを世に出せると思えるモノを
感じた。とはいえ、もう解散しているからその機会は無いだろうけど。
評価 73点
5がオススメだ。