SCRATCH

(日本)

「SAMURAI KICK」(02年作)

1.アメリカ飯店  2.Heat Underground  3.Junky Lover  4.Don't Worry

5.Murder Nurse  6.BTP  7.AIR  8.王府井で逢いましょう

4人組ロックバンドの1st。

10年6月12日のDiaryで記した、15枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、97〜04年まで活動していたバンドで、

主に東京都内のライヴハウス等で活動を展開していた。

関西を中心に活動している同名のメロコアバンドが居る様だが、

それとは違うので間違えない様に。

楽曲の音楽性はミクスチャーロックで良いと思う。

ネットでは彼等に関して、「ファンクかと思えばギターポップ、

時にはラップ、ノベルティソングまでこなす多ジャンルバンド。

自称"遠回りバンド"。」紹介されていたので。

何処かで聴いた事の有る様な中華メロをギターソロで演歌っぽく

聴かせる始まりの1曲目。バンドサウンドが登場して走り出す。

Aメロではイントロの中華メロリフに活用し、短いBメロを通過して

パンキッシュに疾走するエモいサビへと到る。

2曲目はグルーヴィーBa.が前面に出てミョンミョン言うGt.

グルーヴを助長するダンサブルなミドルテンポ曲。

夕焼けが似合いそうな哀愁を含んだエモ/パンクな走曲の3曲目。

部分的女性コーラスが加わる。

4曲目はBa.(か電子音)が気だるげな雰囲気を演出。

曇りがち日常的メロディーをラップ歌唱で歌い上げるミドルテンポ曲。

5曲目は重みの有るBa.が前面に出てミドルテンポで進行し、

不穏な雰囲気を演出する。Gt.妖しげな音色で奏でられ、雰囲気を助長

サビ(多分)に到るとGt.メロウな音色で奏でられ、女性コーラスが

ソプラノヴォイスを披露。何処か切なく漂う様に流れ行く歌声が

優しく包み込まれる様な心地良い余韻に浸れる短い一時を与えてくれる。

バンドサウンドとの絡みは実に叙情的良い仕事をしているな。

6曲目はアメリカンロック寄りのミドルテンポで進行するラップ歌唱の曲。

バックで電子音(多分)がうねる7曲目は「Hi-5」を彷彿とさせる

テクノロック寄りの走曲。後半〜終盤に顔を出す

短くも叙情的なパートが良いな。

ラストの8曲目はBa.グルーヴィーに弾き回され

ロックンロール寄りの走曲で締めだ。

サウンドプロダクションイマイチなのが正直、残念だが、

巷に多く存在するノリの良さを前面に出した曲をメインにした様な

ミクスチャーバンドとは一風違った所が感じられるのは良かった。

楽曲はまだまだ未熟なモノだけど出来は悪くなく、次作への期待を

抱けるだけのモノは持っていると思えた。

評価 74点

5がオススメだ。

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