時空海賊SEVEN SEAS
(日本)
「DREAMS」(06年作)
1.Space Time Pirates 2.Endless Journey 3.Find Out a Fire 4.Phantom 5.Nightmare
6.Chasing Light 7.Rain of Memories 8.Fly to the Heaven 9.Space Time Pirates 〜reprise〜
5人組ヴィジュアル系メタルバンドの1stミニ。
TSUTAYA某店にて、新品の半額セールが行なわれていたので購入してみた。
ネットで調べた所、結成は03年。元々は「SEVEN SEAS」という
バンド名で活動し、ルックスも普通だったそうだが、06年にバンド名を改めると
ルックスも「Psycho le Cemu」の様なイタイ路線へと進路変更し、
「地球の未来を救うために現代へとやってきた海賊達」
というコンセプトを掲げる様になった。
後に、バンドは09年に解散へと至っている。
楽曲の音楽性は、メロディック・パワー/スピード・メタルで、
そこに歌謡曲やポップ要素を加えたモノと言えば良いと思う。
ただ、個人的にはメロパワ、メロスピという風にはあまり感じられない。
J-POPとHR/HMが融合した様な音楽性と解釈している。
1曲目はSEとメロディーがファンタジックな世界観を演出し、
英語によるナレーションが語られる。
2曲目はポジティヴ感バリバリのライトなGt.で幕を開け、力強く走り出す
バンドサウンドが海賊船の出航を思わせるな。幕開けこそライトだが、
すぐに曲調はシリアスなムードへと変わる。途中で顔を出すGt.のソロ(多分)が
良いフックだな。サビで再びライトになり、ツーバス踏んで爆走だ。
間奏のギターソロの掛け合いとその後のメロディアスパートは
どちらも良い感じだぞ。
3曲目はDr.に始まり、ドラマティックなGt.と共に疾走開始。
ハードロック、ヴィジュアル系、ジャパメタ(サビ)の要素が部分的に
顔を出し(多分)、目立ったBa.がドライヴ感を出している。
間奏のギターソロはまた良いな。ソロ後半では様式美が感じられる。
ちょいとドラマティックで憂いを帯びた様なピロピロGt.が
バンドサウンドと絡んで良いフックとなっている4曲目の哀愁チューン。
歌メロはヴィジュアル系が混じった様な歌謡メロでサビが聴き所だ。
間奏ではKey.のソロが聴け、続くギターソロは掛け合い有りでこれまた良いぞ。
初っ端から哀愁のクサギターが炸裂する5曲目はVo.のせいか、
悪い意味でクサい感じがするなあ。
まあ、間奏のギターソロは相変わらず良いけど。
6曲目の疾走曲は明るさに溢れた勢い有るメロスピで、ツーバス踏んで
爆走したりもするけど明る過ぎてイマイチ好きになれんわさ。
でも、間奏の速弾くギターソロはスリリングで良いのよ。
7曲目はバンドサウンドの登場と共にちょいと様式美を感じさせるクサギターが
聴ける。歌メロは歌謡曲寄りで、Vo.は一部で「Gackt」っぽい歌唱を
聴かせる。サビは歌謡ポップス寄りだな。
8曲目は再び明るいメロスピ疾走曲だが、6曲目とは違い、こちらは良いな。
間奏のギターソロはやはり良い。Gt.は良い仕事しとるわな。
ラストの9曲目は1曲目と同様のモノ。
全曲に亘ってGt.がソロ等で良いモノを聴かせてくれるのでギター者は
きっと楽しめるだろう。期待する価値は十分だ。楽曲自体も結構良いし。
ただ、個人的にはVo.がイマイチ受け入れられなかった。
声質的にはHR/HMよりもJ-POPの方が合っているんじゃないかな。
4,5,8がオススメだ。