Terra
(日本)
「bridge」(99年作)
1.STAND OUT 2.New Day(album version) 3.b.l.u.e. 4.wish(album version)
5.shonen 6.eternal love 7.Starting Over(album version) 8.roman&romantic
9.樹海と空と心の居場所 10.wish(Terra-oke) 11.shonen(Terra-oke)
12.eternal love(Terra-oke) 13.roman&romantic(Terra-oke) 14.樹海と空と心の居場所(Terra-oke)
15.HONEY(ゲリラ at shibuya street・ボーナストラック)
3人組ロックバンドの1stアルバム。
ネットで調べてみると、結成は98年。当時から全国でストリートライヴを行い、
成長してきた叩き上げのバンドだそうで、ライヴハウスの動員記録も作っている。
元々は4人で構成されていたのだが、Gt.が脱退したため、
ギタリスト不在のまま今作のリリースに到っている。
1曲目は走曲。イントロのGt.のカッティングから歌メロまでの流れが
ロックを感じて格好良いのだが、Vo.が入るとガクッときた。若さを感じる
甘く、線の細い声質がアグレッションを減退させたためだ。
あまりロック向きの声質ではなく、聴き込んで慣れてもこの部分は未だに
違和感を感じるんだよなあ。で、曲の方は徐々に盛り上がって勢いの有る
キャッチーなサビへと到る。間奏のエモーショナルなギターソロ共々、
この部分は良いな。
1曲目ラストのサビ繰り返しで良い感じに盛り上がった気分をショボいイントロで
台無しにする2曲目はミドルテンポ曲。曲自体は悪くなく、間奏では
HR/HMチックなギターソロが聴ける。
4曲目はくたびれた様なイントロで始まるノスタルジックなミドルテンポ曲。
サウンドプロダクションが悪いのか、盛り上がりに欠ける上に、何か地味だな。
でもって何処かで聴いた事の有る様な曲展開だ。
5曲目はグルーヴィーでストレートな疾走曲。やっとこういう曲が来た。
2〜4曲目で気分が盛り下がってたので待ってましたの1曲だ。
ただ、Vo.がロック向きだったらなあ・・・って思っちゃうんだけどね。
6、7曲目は走曲。両曲とも、楽器陣はロックなのにVo.がポップで
アマチュア臭い歌唱を聴かせるのが勿体無いな、と思う。
8曲目は歌謡曲っぽいアップテンポ曲。やはりこの手の曲の方が
Vo.の声質にマッチしてるな。違和感を感じないよ。
あと、ストリングスが部分的に入るけど場違いな感じがして要らないな。
9曲目は叙情性を含んだエモーショナルなミドルテンポ曲。
今作一番の出来は間違い無くこの曲だ。Vo.に違和感を感じないし、他の曲より
明らかにランクが上だ。
10〜14曲目はカラオケだ。シングルならともかく、アルバムでカラオケを
収録したバンドはこれが初めてだ。ってゆーかこんなのは要らん。
こんなモン収録するくらいなら曲作れ!!
ラストの15曲目はライヴ録り。CDと違って力強い所を聴かせる。
楽曲は悪くはないけどメジャーの作品としてリリースするにはやはり
物足りなく感じる。上記の様にVo.がアグレッションを減退させてるのも
今一つ気に入らなかった要因だ。「SINBA」のレビューで記したけど、
Vo.を生かすも殺すも曲しだい。
曲を生かすも殺すもVo.しだいなのだ。
評価 68点
1,5,9がオススメだ。