deepsea drive machine
(日本)
「Sonar for life」(05年作)
1.Seek the echo 2.Smooth field 3.Nothing's gonna change
4.HALO 5.降夏月花(雨音-amane dub) 6.1000Lights
千葉県出身の4人組バンドの2ndミニ。
BOOK-OFF某店にて、中古で200円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、結成は98年。東京都内を中心に活動している様だ。
エレクトロニカ、ダンス、ロックが三位一体となった
ハイブリッドかつトランシーなサウンドが特徴で、インスト曲の比重が高い。
常にロックバンドである事を基本にしており、ライヴではシーケンス等は
使わず、手弾きの生音にこだわってオリジナリティ有る
質の高いロックを展開しているという。
ネットでは楽曲の音楽性に関して、
「デトロイトテクノ、ドラムンベース、ハードコアに影響を受け、
ダンスミュージックを融合させたツインギターの織りなす
ミニマルサウンドは欧州での評価も受けている」、
「「avengers in sci-fi」や「THE JETZEJOHNSON」等の
踊れる系ダンスロックが好きなリスナーにオススメ」
と紹介されていた。
1曲目はデジタルの深海とでも形容する様な神秘的アトモスフェリック
エレクトロサウンドが展開する中、バンドサウンドが登場し、
ゆっくりと走り出す。鼓動の様なBa.、叙情的な音色のGt.が聴け、
エレクトロサウンドとの絡みは幻想的な音世界を聴き手に想起させよう。
2、6曲目は力強く、躍動感有るグルーヴィーなバンドサウンドが聴ける走曲。
間奏等の上昇感を含んだ昂揚感を与えるパートが実に良い。
2曲目のポップなサビは叙情的な明るい深海感が有り、
6曲目は途中でメロウさが加味され、サビ後の間奏が良く、聴き所である。
3曲目はグルーヴィーなリズム隊が不穏かつドラマティックに展開。
控えめなGt.はドラマティックさを助長する役割を果たしている。
サビ辺りでエレクトロサウンドが加わり、間奏で奇怪な雰囲気を演出する。
コミカルに展開するエレクトロサウンドが聴け、力強さも見せる4曲目。
怪しくもメロウで、叙情的かつノスタルジックな雰囲気の5曲目。
ピアノが良いアクセントになっているのだが、もう少し前面に出た方が
良かったと思うなあ。
バンド名さながらの深海の様な神秘が感じられるサウンドからは
過去に思い描いた様な未来を想起させるかも知れない。
Vo.はVo.としてではなく、楽器の一部と思った方が良いだろうな。
まあ、有った方が良いのは確かだけど、Vo.無しでも成立しそうだ。
インストバンドと思っても良かろうて。
以前にレビューした「Hi-5」や「SUBSTANCE」よりも良いと思う。
馬徳の評価は下記の通りだが、この手の音楽性を好むリスナーからは
もっと上の評価を与えられるだろう。
評価 77点
1,2,5,6がオススメだ。