ビーグルズ
(日本)
「その影を踏む」(06年作)
1.新世界 2.七月の雨 3.一つの終わり 4.前進、その先は 5.またいつか
長野県出身の3人組ロックバンドの1stミニ。
10年1月25日のDiaryで記した、35枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、01年に結成され、長野県松本市を拠点に
ライヴ活動や自主企画イベントを展開している。
「独創的な歌詞と衝動迸る演奏で評判の彼等が、
叙情に満ちた世界を激烈なサウンドで表現している」
ネットで上記の様に紹介されていた彼等の楽曲の音楽性は
まどろむ様に穏やかな始まりの1曲目は走曲。
叙情的ながら憂いを帯びたメロディーで進行し、時おりGt.が激しさの
感じられる弾き回しを展開。到ったサビは力強くもメロウに聴かせるぞ。
2曲目は曇り空の様などんより感の有る憂鬱な日常的メロディーの
ミドルテンポ曲。サビ手前で歌唱が苦しい部分が有り、
少々マイナス点だが、歌謡曲的な哀愁漂うサビは聴き所だぞ。
衝動を掻き立てられそうなGt.に動的にグルーヴィーな
リズム隊が絡む始まりの3曲目の走曲は憂いを帯びたメロディーで進行。
Gt.が叙情的に、メロディアスに奏でられ、到ったサビは
やるせないエモーションが感じられる。
4曲目は和の雰囲気を持ったノスタルジックな哀愁ミドルテンポ曲。
力強く進行する重々しいバンドサウンドがメロディーの哀愁を
力強く、エモーショナルに伝えて来る。
ラストの5曲目も和の雰囲気を持ったノスタルジックな曲で、
温和で叙情的なメロディーをスローテンポで聴き心地良く聴かせる。
しばらくゆったりとしたドリーミーな展開が続いた後、
感情を揺さぶる様な盛り上がりを展開する。
叙情性溢れるエモいメロディーは「LUNKHEAD」の名曲「白い声」が
好きな人なら確実にウケるだろう良い出来だ。
Vo.はヘタウマ系ではあるけど、やはり下手さが気に掛かる部分は有る。
メロディーの良さでそれを幾分補っているが、勿体無さを感じもする。
次作ではこの欠点を克服した素晴らしいモノを聴かせて欲しいものである。
わずか5曲だが、評価は高いぞ。
評価 81点
全曲オススメだ。