SCREAMING SOUL HILL

(日本)

「Bring'em」(02年作)

1.Generation's New Style  2.Attitude  3.KEMURI  4.No Doubt  5.祈り

6.The Living Ash  7.da song for you  8.Born  9.Like it

10.SUPER SOUND RIDER  11.夜明け  12.アジアの風

愛知県出身の4人組ミクスチャー/ラウドロックバンドの1st。

10年1月25日のDiaryで記した、35枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、89年に結成。93年に活動の拠点を東京に移す。

圧倒的なパフォーマンスを誇るライヴバンドとして、その名を知られる様に

なっていったという。約12年もの長い下積みを経て、

01年にメジャーデビューその後、05年に解散に至っている。

楽曲の音楽性はヒップホップへヴィロックの融合した

(現在では特に珍しくもない)ミクスチャー/ラウドロックである。

1曲目は濁流の如き太っといバンドサウンドによる爆走パートと

スピード感有るラップ歌唱を聴かせる歌メロが交互に展開。

グルーヴィーに走り行く。

2曲目は昂揚感を煽るアグレッシヴなギターリフがまず格好良い

例えて言うなら「DEEP PURPLE」「BURN」のリフをもっと

アグレッシヴに仕上げた感じとでも言おうか

楽曲自体もスリリング攻撃的かつ動的に駆け抜けるぞ。

ダークな雰囲気を纏った3曲目はギターサウンドが邪悪さを演出。

サビは悪意を剥き出しにした様な縦ノリのグルーヴが躍動する。

困惑的アトモスフェリックなスロー曲の5曲目。

Gt.困惑の度合いを強めたり、叙情性を醸し出す音色を奏でる。

到ったサビは盛り上がるけど、ちとイマイチやね。

6曲目はドラマティックかつエモーショナルに聴かせるミドルテンポ曲だ。

憂いを帯びた曇りがちな雰囲気を纏い、叙情的な音色で奏でられる

Gt.のリフが雰囲気を助長し、揺れ動く心情を表現している様でもある。

7曲目は5曲目を黄昏た感じにした様な曲だな。

スラム街の様な都会感が感じられる8曲目は、重量感の有る

ドッシリとしたバンドサウンドをミドルテンポで力強く展開する

ハードなロックチューンだ。

11曲目は凛とした音色で奏でられるアコギ静けさを演出。

小太鼓(多分)との絡みは和の雰囲気を醸し出し、Ba.の低音が深み

感じさせるノスタルジックなスロー曲だ。

ラストの12曲目は緊張感の感じられるシリアスな曲調のミドルテンポ曲。

ヘヴィなバンドサウンドはダーク重い空気を感じさせ、

ちょいとサントラっぽく、そしてドラマティックだ。

この手の音楽性の作品としては、間違い無く質の高いモノである。

収録されている楽曲も多様な音楽性が感じられ、ダレる事も無かった

音楽性の近いバンドを挙げるなら「SOURCE」辺りだと思うけど、

作品の出来自体はこちらの方が大きく上回るな。

ただ、個人的には細かい所で幾つか不満が有ったりもするんだけど。

Vo.の声質がこの手の音楽性によく居るモノであって

魅力に欠けている所とかね。

正直、馬徳自身の好みからは幾分ズレているので個人的な評価は

それ程高くはない。けれど、この手の音楽性を好むリスナーには

強くオススメ出来るし、確実80点超えの評価が与えられる事だろう。

評価 78点

2,5,6,7,11がオススメだ。

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