VANITY
(日本)
「VANITY VOX」(98年作)
1.100メガトンの罪と嘘 2.ナミダ 3.何気にブラボー 4.MADA〜進め!アタシ〜 5.JINX
6.TIME LIMIT 7.miracle〜ホントは信じてた・・・〜 8.GOOD MORNING 9.SUMMER DAYS
10.Feel So Good 11.泣かないでTrue Heart 12.Chanceはあげない(Album Mix)
エイベックス系男女3人組ユニットの1st。
09年2月21日のDiaryで記した、32枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、元々はグラビアアイドルとして活動し、
「黒BUTA天国」というTV番組に居た「黒BUTAオールスターズ」の
メンバーの1人であったVo.MIKIと、「MAKE-UP」のNoB、
元「JANGO」のMASAKI(「CANTA」のベーシストとは違う)
によるユニットである。
NoBとMASAKIは「M.N.R.G.(MASAKI NoB Rock Garage)」名義で
楽曲の制作に携わっており、NoBが作詞を、MASAKIが作曲を担当している。
Vo.のMIKIが歌うだけで他は何もしていないのはマイナス点だな。
楽曲の音楽性は典型的なJ-POPのROCK/POPSである。
今作当時によく有ったタイプの楽曲が収録されており、
NoBの繋がりなのか、「ANTHEM」の柴田直人(Ba.)が1曲提供している。
紅一点のVo.MIKIの声質はアイドルグループ「SPEED」の誰かに
よく似ている(個人的にはSPEEDに興味無いので誰なのかは不明)。
メタル者やロック者には音楽性以前にこのVo.で好き嫌いが
分かれそうだな。
1曲目はハード寄りだがポップさも感じられる力強いバンドサウンドの
ミドルテンポ曲で、時おり、遊園地の様な雰囲気が感じられる。
シリアスに歌い上げるVo.がよくマッチしていて良いな。
2曲目は憂いを帯びたシリアスなメロディーで進行する
湿気混じりの雰囲気の走曲で、バックでチラチラしている電子音や
Dr.のリズムのためか、ダンス系の曲っぽいな。
Vo.はサビだけ聴けばSPEEDの曲と言っても疑われないと思う。
3、4曲目なんか終始そう感じられるしなあ。
6曲目はドライヴィンかつ腰振りダンス的な横ノリを持った
ロックンロール寄りの疾走曲。まあ、個人的にはこういうノリは
嫌いではない。
「Every Little Thing」の曲っぽい7曲目は
雨降りの様なメロウさを感じさせるポップなミドルテンポ曲。
ひょっこりひょうたん島的な雰囲気の8曲目は上記の
柴田直人作曲によるモノ。悪くはないんだけど「TWINZER」に
提供した「LET ME TRY AGAIN」の様なのを期待すると
肩透かしを喰らう事は間違い無いだろうな。
10曲目はパワフルというかワイルドというか、なバンドサウンドが
賑やかな雰囲気を演出し、コーラスもそれを助長する
ポジティヴ感溢れるライトなノリの曲だ。Vo.がそれをより一掃に
強調しているな。
ラストの12曲目は今作当時のアニメソングで聴けた様な感じの曲だな。
例えるならば、「AS SEKIRIA」をもっとキャッチーに、J-POP寄りに
したと言えば良いかな?ハードロックの要素が感じられる曲も有るけど
曲によってはあざとい感じのキャッチーさが有るな。
まあ、J-POPに対してそれなりの懐の広さを有する者であれば
受け入れる事が出来ると思う。
評価 72点
1,6,12がオススメだ。