コーチガリー
(日本)
「コーチガソー」(05年作)
1.初恋のうた 2.上を向いて歩もう 3.君スタジアム
4.もうリタイヤ 5.ナイトライダー 6.リサーチ
4人組ロックバンドのミニアルバム。
A「コーチガリー?柔道の技か?」
B「そりゃ小内刈りだろ」
A「各運動部のコーチ達を狩るのか?」
B「それはコーチ狩りだ」
A「高知県で狩りをするのか?」
B「それ高知狩り・・・って苦しいな、それ」
A「寿司の付け合わせか?」
B「そんなガリは無いって」
・・・とまあ、つまらんボケはここまでにしておこう。
今作はリサイクルショップ「サンタの倉庫」にて、「STATIC-X」の2ndの様に
ホコリをかぶって薄汚れていたのを中古で100円で購入した。
ネットで調べた所、00年結成のバンドで、下北沢を中心にライヴ活動を
展開しているとの事。某音源試聴サイトでは彼等の事を
青春パワーポップバンドと紹介していた。
1曲目の始まりのギターサウンドからしてそういうモノだし。
その1曲目は例えて言うなら、純情少年のShyな青春泣きメロ走曲
とでも言うべき、少々こっ恥ずさを感じる曲だ。Vo.の歌い回しを
聴いているとその光景が想起され、雰囲気を一層強く感じられるな。
2曲目はGSっぽい雰囲気とノリ(多分)を感じられる走曲。
間奏ではロックンロール調だったり時代劇調のコミカルな部分が
短いながらも有ったりと、面白い事をやっているな。
曲の最後で犬みたいに咆えて幕を下ろすのが意味分からんけど。
3曲目は「忌野清志郎」に歌わせると合いそうな日常的メロディーの走曲。
休日に家族サービスに務めるお父さんの姿が思い浮かぶなあ。
毎日の仕事で疲れてる中、ご苦労様ですって感じ。
サビを聴いてるとそういう疲労感が感じられるのよね。
4曲目は叙情ミドルテンポ曲。イントロのGt.のアルペジオがまず良いな。
夕焼けから夜へと至る、黄昏時のノスタルジックなメロディーに
Vo.がよくマッチしている。エモーショナルな歌唱には心揺さぶる
切ないモノが有り、馬徳のロックハートに良く響く。
5曲目は日常的メロディーの曲なんだけど、90年代後期に活躍した
某バンド(名前忘れた)の曲に似てるなあ。
ラストの6曲目は青春の夕焼け叙情疾走曲。
「陽」の曲「勝者!!ショーシャ!!笑者!!」に通じるモノが有る。
もっとも、こっちの曲で思い浮かぶのは少年であって、
むさ苦しい男共ではないけれど。
曲の出来自体は良い方だし、捨て曲程のモノは無い。
けど、疾走曲がもう1曲有ればもっとメリハリの良い構成になったと思うなあ。
個人的には純情少年のShyな青春より、むさ苦しい男共が
思い浮かぶ陽の楽曲の様な青春的熱さが感じられる方が好みなんだよね。
やはり青春はアツアツでなければイカン。
評価 74点
2,3,4,6がオススメだ。